Spotlight
海外拠点
東南アジアの成長に貢献する大和PIパートナーズ
シンガポールから広げる社会の発展と幸福に資する投資活動
現地に根差し、東南アジアの投資先をサポート
私は大和PIパートナーズのシンガポールの現地法人であるDaiwa PI Partners Singapore Pte. Ltd.の立ち上げを行ってきました。
大和PIパートナーズ国際投資部/Daiwa PI Partners Singaporeでは東南アジアの企業に対し、主に自己資金によるプライベート・エクイティ、ベンチャー投資を行っています。各地域・国のトレンドや課題の中でのビジネス機会を捉えることをテーマに、フィンテック、保険テック、中古車プラットフォーム、消費者サービス、環境・リサイクルなど、幅広い分野・業種の成長企業を対象としています。
従来は日本のオフィスから現地パートナーと連携して投資を行ってきましたが、創業者、経営者、投資家、アドバイザー等のビジネスパートナーと密な関係を築き、現地に根差した活動を行うための拠点として、2022年5月にシンガポール法人を設立しました。
社会課題解決の中に見出す成長可能性
シンガポールは東南アジアの新興国に囲まれています。
それらの国や地域は目覚ましいスピードで成長し、活気に満ち溢れているものの、さまざまなレベルの社会課題も数多く残ります。それらの課題は成長力と表裏一体だと感じることが少なくありません。
例えばインドネシアでは、多くの人が銀行口座を持っておらず、金融へのアクセスが限られているという現状があります。こういった問題をビジネスやサービスで解決していこうという動きが、新たなビジネスモデルを構築するための視点をもたらします。
大和証券グループでは、経営ビジョン「2030Vision」の中で、「人生100年時代」を4つの重点分野の一つとして挙げ、「アジア地域の経済成長を金融面から支援」することを重点課題の一つとして掲げています。
経済成長を果たしていくには、個々の企業の成長が欠かせません。私たちが投資やその後の経営支援を通じて、現地の企業の成長をサポートしていくことは、アジア地域の各国が国際競争力をつけていくための前提になります。それが私たちのリターンにもつながるという取り組みは、私たちが日本国内で長年にわたり行ってきた「持続的な社会の発展と幸福に資する」投資活動の延長線上にあり、大和PIパートナーズの理念に沿っていると感じます。
目指すは東南アジアの成長
シンガポールは東南アジア経済のハブであり、世界中から主要なプレーヤーが集結しています。その中で地理的に近く、過去から長きに渡ってビジネスを行ってきた日本・日系企業に対しては大きな期待があります。大和証券グループもシンガポールにおいて50年以上の歴史を持ち、「Daiwa」という名前は広く認知されています。こうした環境を投資活動に必要なネットワーク構築に最大限に活かすことができることは、大きなアドバンテージだと感じます。
東南アジア地域は急成長を続ける魅力的な投資対象です。その上で、大和証券グループが掲げるテーマやSDGsという視点から見ても、投資先企業や各国が目指す成長を支援することには、さまざまな側面から意義を見出すことができます。私個人としても、大学で東アジアにおける経済開発・国際経済学を研究していたこともあり、「投資×東南アジアの成長」というテーマは非常にやりがいのある仕事だと感じています。
立上げも無事完了し、現地メンバーも増え、現地に根差した活動ができるような体制ができたので、今後はより主体的に投資サイクルをリードしていくことが期待されています。またプライベート・エクイティ、ベンチャー投資の事業は一朝一夕で結果の出るものではなく、投資先も長期のコミットメントを持ったパートナーを求めているため、我々の活動もそれに沿ったものでなくてはなりません。