Voice

メンバーインタビュー

投資の価値は、
「人」も「想い」も含めて
数字に表れる

財務・リスクマネジメント部

山口 理乃 Ayano Yamaguchi

Ayano's Background

2007年大和証券SMBC(現大和証券)入社。リスクマネジメント、コラテラルマネジメント(担保管理)の職務を経て、2023年より大和PIパートナーズ財務・リスクマネジメント部に所属。

社内の様々なポジションにいるメンバーにフォーカスを当て、仕事、会社への想い、趣味などについて聞いていくこのシリーズ。第4回は山口 理乃(あやの)さんにお話を伺う。

求めていることを体現している会社に配属された縁を感じる

先日、こちらの記事でリスクマネジメントについて、財務・リスクマネジメント部長の佐々木さんとともに山口さんにお話を伺いました。

ミドルの役割を担うリスクマネジメント・チームで日々業務に携わる山口さんに、さらにお話を伺ってみたいということで、引き続きVoiceをお願いしています。

よろしくお願いします。

山口さんは新卒で大和証券に入社されて、証券会社のリスクマネジメント業務を担当されていたんですよね。

はい、入社して3年目にリスクマネジメントを担う部署に配属されました。2年前に大和PIパートナーズに来るまで15年ほど、リスクマネジメント、コラテラルマネジメント(担保管理)を担当してきました。

証券会社でのリスクマネジメントは大和PIパートナーズのような投資会社のリスクマネジメントとはやはり違うものですか?

例えば株式の取得と融資では生じるリスクの内容や度合いは違います。保有(投資)する資産に応じたリスクを考えて管理するという点では変わりません。

また、私はコラテラルマネジメントという担保管理業務も行ってきました。担保は取引相手の信用リスク回避の一つの重要な手段ですが、また違った角度でリスクマネジメントを見ることができたと思います。

投資会社のリスクマネジメントは大和PIパートナーズが初めてですが、違和感なく移行できていると思います。

むしろ山口さんの情熱に近いところだったり?

学生時代にベンチャー企業でアルバイトをしていたことがあり、私自身は「新しい価値を生み出すために適正なリスクを取る」ということに、当時から惹かれていたと思います。

大和PIパートナーズは「リスクマネーを供給し、持続的な社会の発展と幸福に資する」ことに価値を置いています。必要な職務経験を経て、私が求めていることそのものを体現している会社に配属されたことは、本当にご縁だと思います。

大和PIパートナーズの投資ビジネスは「人」が見える金融

なるほど、それは素晴らしいマッチングですね。こちらに来てみて実際どうでしたか?

私は人と一緒に何かを作り上げたり、人と何かをしたりするのが好きで、人が好きな方だと思います。それがベンチャー企業でアルバイトをした理由でもありました。

大和PIパートナーズの投資ビジネスは「人」が見える金融だと感じています。

それは「信頼」や「調和」に通じる話でしょうか?

先日のインタビューでも、リスクマネジメントの役割は「案件が社会全体にとって意義のあるものかどうかをフロント部署と共に考えることでもある」というようなことを話したかなと思うのですが、その「意義」っていうのはどういうところにあるのかなと考えています。

投資って一言で括ると、お金の話になってしまうと思うんですよね。

でも、大和PIパートナーズのフロント部署の担当者は、投資先の人々と関わる中で、「機微」にも心を傾けて信頼関係を築いていると感じています。

投資案件が大和PIパートナーズだけでなく社会にとっても価値を残すものになるかどうかは、関わった人々の関係の強さが大きく影響するのではないかとも考えるようになりました。

フロントの方々も、投資先の社員、それからそのご家族までも含めて、関係者全員を見ていらっしゃいますよね。

私もそれは強く感じています。

会社って経済主体としては抽象的な存在ですが、実態は人の集まりですよね。そして企業活動は本来、人や社会を良くするために営まれているはずなので、企業に投資するということは、人や社会に投資することでもあると思います。

言葉にすると当たり前のことを言っていますが、忘れてはならない感覚だと思うんです。私たちが行っている投資の「価値」は、株価や金利、為替だけで決まるものではなく、人も想いも含めて数字に表れる。そこに面白みがあると思います。

持続可能な投資ビジネスに貢献したい

「持続的な社会の発展と幸福に資する」とはどういうことか、という問いですね。メンバーの方が皆さん強い自覚を持たれていることが印象深いです。

そうなんですよね。

私が「人」や「社会的意義」を意識するのになったのは、入社以来、これまでの「大和ライフ」があったからだと思います。大和証券グループの企業理念に「社会への貢献」がある通り、何のための仕事なのか、どんな付加価値をつけられるか常に考えることを、仕事と大和の人々から学びました。

個人的にも、これまで順調なことばかりではありませんでしたが、さまざまな経験を通じて、今一緒に働く人たちへの感謝の気持ちがより一層深まって今に至ると思います。

そうなんですね。自然と理念を体現しようとする意識、あるいは文化のようなものが存在していて、それを大事にしようという雰囲気があるのかなと取材をしていても感じます。

この想いは山口さんが立ち上げられた業務改善プロジェクトにもつながっていますか?

社会的なインパクトをもたらすためには、投資ビジネス側も持続可能である必要がありますよね。大和PIパートナーズの歴史の中でも、今は社会情勢や金融を取り巻く状況がまた新しいフェーズに入ってきたところではないかと思います。やはり変化への対応力というのは問われてくる。

今回のシステム化プロジェクトはまだ始まったばかりですが、経営陣からGOサインを頂けたということは、現場の課題への対応ということだけでなく、積極的に技術を活用し変わっていく、持続可能な企業にしていくという会社としての意思・姿勢だと感じています。

山口さんもそういった時代の変化を感じていらっしゃるんですね。

これからは私たちの世代が引っ張っていく覚悟を持たないといけないという意識もあります。

生成AIも日を追うごとに進化していますしね。

生成AIなしの業務は考えられない時代が来ていますよね。リスクマネジメントの世界も例外ではないと思います。

大和証券グループでは全社員がデジタルリテラシー向上に取り組んでいるので、私たちの業務改善の中でも、生成AIなどのIT技術の活用について今後も検討がなされていくと考えています。

「こういう価値の提供方法もあるんだよ」と伝えられたら

話は変わりますが、Voiceではメンバーの方のプライベートもちょっと伺っています。「休むのも仕事のうち」ということで、山口さんの持続可能性を維持するための息抜きとして何かされていたりしますか?

試合後に仲間と

おととしからママさんチームでサッカーを始めました。

サッカーは未経験で技術はありませんが、試合ではいつボールが飛んでくるか分からないので、「今、ここ」という目の前のことに集中できること、仲間と気持ちを共有できることが楽しいです。

互いに信頼していないとパスをつなげられないですし、次にどういう動きをすればよいか先を考えることや、チームワーク、雰囲気の良さを大事にすることなど、仕事につながるものがあるように感じています。

ちなみにポジションは仕事と一緒で中盤です(笑)そして、部長には「怪我だけはしないように!」と言われています(笑)

佐々木さんのコメントもリスクマネジメントですね(笑)最後に、これからリスクマネジメントを目指す方に何かメッセージを頂けますか?

投資のリスクマネジメントでは、投資先の過去の業績だけではなく、投資先で今どのような事が行われているかをタイムリーに把握すること、また将来どのようなことが起こり得るかという予兆管理を必要とします。想像力を働かせたり、時には勘や予感のような人間的な資質も役立つことがあるかもしれません。

仕事で携わるさまざまな人々と、システム化や定量化で可視化された情報をもとにコミュニケーションを取りながら、リスクテイクするための判断材料を提示し、また将来起こるかもしれない不確実な事象を捉えて備える。

投資ビジネスを持続可能にするためにリスクマネジメントは重要な業務だと考えています。あまり馴染みのない方には、こういう価値の提供方法もあるんだよということが伝わったらうれしいですね。

本日はありがとうございました。今後の山口さんのご活躍に期待しております。