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メンバーインタビュー

オーストラリアで
信頼の輪を広げていく

大和証券キャピタル・マーケッツ オーストラリア

Head of Principal Investments

喜如嘉 秀人 Hideto Kijoka

Hideto's Background

2015年信託銀行へ新卒入社。不動産営業を経て、2021年より大和PIパートナーズ債権・不動産投資部に所属。2025年1月よりオーストラリア拠点のヘッドとして、オーストラリア国内における不動産投融資を進めている。

社内の様々なポジションにいるメンバーにフォーカスを当て、仕事、会社への想い、趣味などについて聞いていくこのシリーズ。第5回は債権・不動産投資第一部から大和証券キャピタル・マーケッツ オーストラリアに出向している喜如嘉秀人(きじょか ひでと)さんにお話を伺う。

メルボルンはトラムも走り、都会ながらゆったりとした空気が流れる

Editor's Note

オーストラリアにおける不動産ローン

大和PIパートナーズの債権・不動産投資部は、オーストラリアで不動産投融資ビジネスを行っている。

海外における不動産関連ローンは、2012年頃から他地域で事業を展開し、その経験を背景として、オーストラリアでは2018年頃に開始した。時差の少ない地理的な近さや、法整備の進んだ英語圏の先進国であることなどがオーストラリアの魅力である。

拠点はメルボルンの大和証券キャピタル・マーケッツ オーストラリアのオフィス内にある。現在は日本から1名赴任し、マーケティングを担当する現地のスタッフを2人雇用して事業を運営している。

ローカルデベロッパーの建設を後押し

大和PIパートナーズの不動産投融資において、日本では中古物件のバリューアップや再生などがメイン事業であるが、オーストラリアでは新築の建設を支援している。マンション、宅地分譲、タウンハウスなどの住宅が対象で、土地のみの決済代金や建設費用など、ローンの内容はさまざまだ。マンションなどの在庫を担保に融資を行うこともある。

顧客は、オーストラリア国内の中堅デベロッパーを中心に開拓している。

競合には地元の銀行やノンバンクがいる。競合はファンドも多く、資金提供までのタイムラグが発生するケースもある。その点、自己資金で融資できる大和PIパートナーズは、決済が下りればすぐに融資できることと、日系金融機関の信用力を武器に顧客を獲得している。

現地でも「信頼」を感じている

喜如嘉さん、よろしくお願いします。オーストラリアに赴任されたのは今年の1月だそうですね。※

よろしくお願いします。はい、今年の1月に前任の方から引き継いで着任しました。ちょうど8か月くらいになります。

日本では金銭債権投資・不動産投資などを主に担当していましたが、オーストラリアに来る半年ほど前からは、こちらのビジネスのサポートをし始めていました。

※2025年9月のインタビュー時点

オーストラリア拠点では新規の不動産開発融資を行っていますから、これまでの業務とはまた違いますね。

現地の商慣習に基づくローンの商品性や相場観に慣れることは新しいチャレンジでした。

現地デベロッパーのプロジェクトに融資して、建設した住宅や分譲宅地が購入者により決済されると返済されるというビジネスなんですよね。

そうですね。主に個人の方からの物件の決済代金により返済されるというシニアローンです。

物件ごとにSPCを立てるプロジェクトファイナンスでありながら、オーナーからも担保を取得できることが多いです。

今ちょうど建設中で、もうすぐ購入者の決済が始まるマンションがありますが、それは少し大きめで140戸ほど入っています。マンションであれば、その半分以下の規模の物件が多いですね。

海外での融資に実行の難しさなどはないですか?

別地域で行っていた事業経験が活きていると思いますし、東京やアジア・オセアニア地域の投資委員会による審査や、先日Discoveryでも紹介されていたリスクマネジメント部によるリスク管理などがありますから、国内の債権投資と同じような流れで融資を実行する体制が整っています。

現地通貨による融資、しかも短期間で決済されるというところは、資金調達に苦慮するローカルデベロッパーには重宝されているのではないかと感じました。

この事業はまだ規模も小さいですし、現地での知名度はまだそれほど高くはなくて、「Daiwa」と言うと釣り具メーカーとの関係を聞かれたりする雰囲気ではあります(笑)※

ただ、そのようなポジションでも事業拡大が可能なのは、それだけの競争力を持つことができているということだと思います。「日本」の金融機関が信頼されていることも、普段の取引先との会話で感じます。

また、私たちのオフィスがある大和証券キャピタル・マーケッツ オーストラリアは、1985年から営業しています。先日、開設40周年パーティーがあったのですが、オーストラリアのお客様の間では「大和証券」というブランドに親しみを感じていただけているという印象を受けました。

※大和PIパートナーズでは過去にダイワ精工社へのPE投資を行っているため、実は無関係ではない。

その「信頼感」をベースに事業が拡大しているということでしょうか?

現地視察の様子

今後どう伸ばしていくかという話は常にしています。先日、東京から早川社長もいらっしゃって、メルボルンだけではなくシドニー、ブリスベンの方まで視察に行きました。

オーストラリアは経済成長率が高く、住宅建設も旺盛で、資金調達ニーズは高いと思います。現地パートナーからの紹介や現地スタッフの持つネットワークなどで、じわじわと事業を拡大しているところです。

内見案内のアルバイトから不動産の世界へ

少し話は変わりますが、喜如嘉さんは信託銀行で不動産関連の業務をされていたんですよね。どのように不動産の世界に入られたのでしょうか?

大学生の時のアルバイトで、学生向け賃貸の内見を案内する仕事をやったのが、そもそもの始まりです。それまで不動産に興味を持ったこともなく、なんとなく始めたんですが(笑)

就職活動は不動産以外の分野も含めて行ったのですが、この経験が活きたのか、不動産事業を行う信託銀行から内定をいただきました。大手信託銀行は、オフィス、レジデンス、ホテル、物流、工場などの法人向け不動産事業で大きなシェアを持っています。私はそんな環境で、6年半にわたりさまざまな不動産関連の仕事や企画業務を経験しました。

そこから転職を決意されたのはどういった経緯でしたか?

お客様をサポートする仕事を経て、自分も投融資に直接携わってみたいという気持ちが出てきたのが大きいと思います。

ただ、私の転職前の知識では、不動産投資といえばデベロッパーや不動産ファンド・REITのアセットマネージャーのようなエクイティ的なイメージが強かったので、大和PIパートナーズに来てから、債権投資という角度を知りました。

そして今、オーストラリアで開発ローンビジネスをやっているわけですね。

はい、考えてみれば不思議な展開ですね(笑)

不動産という大きなくくりで考えると、日本とオーストラリアでの仕事に共通項は多いですが、やはり現地の商習慣もありますし、新しい視点を学んでいる感覚です。考え方を広げられそうだと感じています。

喜如嘉さんのデスク

興味があることには、すぐチャレンジ

ところで喜如嘉さん、ちょっと変わったキーボードを使っていらっしゃるという噂を聞いたのですが(笑)

あ、これですね。

素朴な疑問ですが、これは使いやすい…?

最初は慣れが必要ですが、使いやすいですよ(笑)コロナ禍でテレワークが主流になった時期に、業務効率化の一環で調べていくうちにこういう世界を発見して、面白そうだなと思ったんです。

キーボードの使い勝手は気になる方なので、興味を持って3年ほど試行錯誤していくうちに、ここまで来ていました。自分は文系で、はんだごても触ったことがなかったんですが、最終的には半自作くらいになってしまいました(笑)

「ものづくり」への興味という感じでしょうか?

好きかもしれないです。

最近、業務効率化のために自分でアプリを作ったりもしています。自分たちが扱う案件の建設進捗や販売状況の管理をアプリ化したり、そこから会議での報告レポートを書き出せるようにしたりといった具合です。

プログラミングは詳しくないですが、ChatGPTを使ったり、ノーコードで使えるアプリ開発ツールを使ったりして工夫しています。分からないことを、調べてできるようになるのが楽しいですね。

いろいろすごいですね(笑)でも喜如嘉さんの場合、キーボードやアプリ制作も、既存のものやサービスをうまく利用しながら作っていらっしゃる印象ですよね。

不動産開発の融資も、最終的に建物が建つというところに、ものづくり的な興味があったり?

不動産の領域に興味を持ったのも、実際にモノがあるという要素が大きかったと思います。

興味があることにはすぐチャレンジできるので(笑)仕事でも興味を持てるとそれが取っかかりになって、やりながら学んでいくタイプだとは思います。

事前アンケートでは、学生時代にベースを弾いたり、バイクに乗っていたこともあるとお答えいただいていますよね。

大学時代のツーリング

バイク好きの父の影響もあり、大学生の時に大型免許を取って、峠に行ったり、熊本までフェリーに乗ってツーリングに行ったこともあります。乗っていたのはカワサキのZX10R NINJAです。6年くらいで手放してしまいましたが…。

ベースも少し弾いていましたね。興味を持ったのは中学生のときです。最初はゲームを通じて80年代のメタルが好きになり、高校生になると90年代の電子音楽をよく聴くようになりました。弾き始めたのは浪人生の頃ですが、それぞれのジャンルに好きなベーシストがいて、4弦で始めやすそうだというシンプルな理由です(笑)大学ではサークルで演奏したりしていました。

今の雰囲気からは全く想像できないですね(笑)でも、お話を伺っていると、興味に対してとても素直に反応し、行動されていて、それがこれまでの仕事の軌跡にもつながっているのではないかなと感じます。

喜如嘉さんの今後の目標などはありますか?

不動産の投融資ができているのは希望に合致していますし、この経験を経て、さまざまな領域に挑戦していきたいと思っています。

できれば、喜如嘉さんの目線でオーストラリアのレポートもお願いしたいです。

頑張ります(笑)

今日はお忙しい中ありがとうございました。喜如嘉さんのさらなるご活躍に期待しております。