当社は、2016年にDPIに資本参加していただき、DPIから玉澤さん・瀬在さん・柴原さんの3名が当社役員に就任しました。
それ以来、DPIの方々には、取締役会や経営会議等の会議への参加のみならず、事業運営から資本政策まで幅広い経営上の課題や悩みについて、常日頃からアドバイスや意見を頂いております。また、瀬在さん、柴原さんには当社に常駐していただき、伴走型の支援もしていただきました。
DXによる経営の見える化からスタート
DPIによる経営支援が開始し、中期経営計画を策定する過程で、まず初めに経営の見える化に着手しました。
当時、業績状況を把握するまでに数か月のタイムラグが発生しており、その精度も決して満足のいく水準ではありませんでした。DPIとともに業務システム・会計システムの刷新や統合を推進した結果、リアルタイムに業績を把握することができるようになりました。これにより、1台当たりの販売利益管理や適切な在庫水準といったKPI管理体制を構築しました。
財務戦略の見直しへ
次に、財務基盤の整備に取り掛かりました。
DPIからの投資以前から金融機関からの借入を行っておりましたが、当時は財務戦略まで手を付けられておらず、契約が数十本も存在するような状況でした。
DPIと膝詰めで議論して策定した中期経営計画をもとに、DPIに金融機関との交渉を主導していただき、数十本存在していた借入を1本のシンジケートローン契約にまとめていただきました。元利金支払いや事務負担の削減だけなく、成長に必要な設備投資資金を十分に確保することができました。
積極的なM&A戦略の推進が可能に
これらを通じて、2018年には既存ビジネスにおける収益性の強化・キャッシュフローの改善を実現でき、積極的なM&A戦略に大きく舵を切ることができました。
足元では年間1件以上のペースでM&Aを行っております。DPIには、買収候補先のソーシングから、買収スキームの検討、買収資金の調達、買収候補先との交渉、買収後のPMIに至るまで、ワンストップでのサポートを頂いております。買収時には赤字業績の会社もありますが、全て買収1年以内には単月黒字化を達成しています。
今では、多くのM&A、買収実行後の業績改善ノウハウが社内に蓄積されており、今後も積極的にインオーガニックの成長機会を狙っていきたいと思っています。